佐和山にマリリン・モンローがやって来ました。
そうです。
賞の授与です。
パパラッチもいますが。
まあ、これも当然でしょう。
【殿、慣れない世界で、苦手な人付き合いもこなして、よく頑張ったねー】
神(私)も感慨ひとしお。
その瞬間!
セキュリティガードとして配備してあるマシュンゴ氏が、モンローに向かって猛ダッシュ!
え?え?え!え!
なに?なに?なんで??
まさか。
モンローを強制排除ってことは、ないよね……。
くっついてきたパパラッチを排除するの??
熱狂的ファンみたいに??
まさか、モンローも帰ったりしないよね??
ハラハラしますが。
マシュンゴ氏に指示は出せません。
【殿!早くモンローのところにたどり着きなさい!】
叫んでも。
マイペースで歩む殿よりも、猛然とダッシュするマシュンゴ氏のほうが早いのは当然で。
わ!わ!わ!
いや。
心配は、杞憂でした。
マシュンゴ氏は、拍手でモンローを迎え。
殿がトロフィーを受ける間も、ずっと、拍手をおくってくれました。
ああ。
神の考えが浅はかだったわ。
マシュンゴ氏は、己の責務について、きちんと教育を受けているのねー。
* * *
今回、殿が受賞したのは「シミー賞」です。
芸能界には、他にも賞はたくさんありますね。
他の賞もいただけるように。
【殿、頑張ってね】
「言われなくても頑張ってますよ」←きっとこれが殿の心の声でしょう。