久々にスタジオへとやってきた光秀。
「しばらく来なかった間に、何やら様変わりしましたね」
そうなんです。
オブ・テストのためにスタジオタウンに設置したトレイや屋台が、そのまま残されているんです。
「似たような物は、信長様のところで見た記憶がありますが…。」
少々首をかしげつつ。
みっちゃん、しばし考える。考える。考える。
「伴天連の菓子ですか」
「信長様のところよりも、数段、質が劣りますね。同じものだとは思えませんでしたよ」
みっちゃん、あんまり、はっきりきっぱり言うと、泣くよ――製作者が。
それに。
【口は禍の元】という言葉があるのを知っているよね?光秀?
* * *
「こちらにも、面妖なものが…」
タウニー女性が「おやつ」を買う様子を見て、機能を理解したみっちゃん。
自分でも、トライしてみます。
「これは、いったい???」
すまんな。みっちゃん。
屋台よりも、面妖だろうよ、それは。
みっちゃんにとっては、すでに理解不能な代物でしょう。
神(私)以外、判別できまい――それが「焼きそば」だなどとは。
これらのものに時間をとられてしまって、なかなか、スタジオの中に入れない光秀。
すまんなー。