呉軍ラーメン店に老酒甕を置いてみたところ――
きっちりと、駄目出しをくらいました。
「このセンス。このデザイン…なんとかならないのですか?」
そう言われても。
どうにもならんよ。
神(私)の能力が乏しいのだから。
無双と同じものを要求されても、無理なのよ。
甘寧も、甕を目にしてはいるものの。
デザイン性は、どうでもいいようで。
文句も言わずに通り過ぎました。
「中身が呑めりゃ、それでいいよ。意匠で味が変わるわけじゃなし」
いや。
実のところ。
目で見る作用も大きいのですが。
どうにもなりません。
味で勝負してください←良い酒を買ってください。
さんざん文句をつけていた軍師どのですが。
その後、凌統と試飲をしていました。
「店にいらした方々に酒を振舞おうと思うのですが、いかがでしょうか?野菜の売り上げも見込めるようになりましたし、赤字にはならないと思いますが」
陸遜の提案に
「呂布とか張飛が来て、一人で甕を空にすることもあり得るってことも、あんたの計算の中には、おり込み済みなわけ?」
凌統が問い返します。
そうなんですよね。
連続して何杯も呑むことも可能なので。
張飛や呂布が甕を抱え込むことも、起こりえます。
「それに。張飛は酒癖悪いし」
「それは、雪山の急斜面を滑り降りるくらいの覚悟が必要だということでしょうか」
ともあれ。
店に老酒を置くこと。
ラーメンを食べてくれた人には無料で酒をふるまうこと。
になりました。
自分が酒を呑んでいる時には。
その場にいるシムに酒を勧めることもできるので。
店の中で和やかに談笑できるといいなー。